皮膚科コラム
イボ(ウイルス性疣贅)は増える?<br>液体窒素凍結療法とグルタルアルデヒド療法とは?

イボ(ウイルス性疣贅)は増える?
液体窒素凍結療法とグルタルアルデヒド療法とは?

イボ(ウイルス性疣贅)とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)が微小な傷口から皮膚の角化細胞に感染し、皮膚の一部が盛り上がり固いできものができる病気です。子どもに多くみられ、キズがつきやすい手足や、アトピー性皮膚炎の子どもでは、引っ掻くことが多いひじやわきの下などにもよくできます。足底にできたものはウオノメやタコに似る事があり鑑別が必要になります。通常は、痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、足の裏にできると、歩くときに痛くなることがあります。

イボ(ウイルス性疣贅)は増える?

子どもの手足の画像

なにもせずに放置すると数が増えたり、大きくなったりして、治るまでに時間がかかってしまうことがあります。いぼを触った手で別の部位を触ったりすると、ほかの部位に広がることがあるため、むやみに触らないようにしましょう

治療法

液体窒素凍結療法とは

液体窒素凍結療法は液体窒素を染み込ませた綿球を10秒程度数回押し付ける方法です。この方法を繰り返すうちに徐々にイボは小さくなってきますが、治療時には痛みを伴い、また基本的には複数回の治療が必要になります。その他ヨクイニンエキスの内服やサリチル酸含有軟膏を併用することもありますが、足底疣贅はなかなか治りにくく、継続した通院治療が必要です。

千春皮フ科クリニックでは液体窒素凍結療法の継続が困難な方には、自費でグルタルアルデヒド療法もご紹介しております。

グルタルアルデヒド療法

グルタルアルデヒドには蛋白凝固作用があるため、塗布することでウィルスに侵された表面の皮膚の細胞を壊死させてウィルスを除去する方法です。ご自宅で薬剤を1日2~10回患部に塗布していただき、患部が茶色くなってきたら爪ヤスリなどで削っていただく治療です。

料金:2ml 500円(税抜)

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執筆者

千春皮フ科クリニック監修
千春皮フ科クリニック監修
千春皮フ科クリニック監修

千春皮フ科クリニック平成24年9月に浦和駅東口徒歩一分のところに、開院いたしました。当クリニックでは今まで医師として得た様々な経験を活かして地域医療の貢献に努めたいと思っておりますので、お気軽にご相談ください。
令和1年9月に広尾駅徒歩2分のところに、広尾院を開院しました。